研究室

「あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう」の名称に関する考察(共著)

 

医道の日本 2018年12月号

(医道の日本 2018年7月号 前編 目次)

第1節 本稿の課題

第2節 「あ・は・き」が医業類似行為に該当するものか否かの概念の問題

1. 一般的な用語法における医業類似行為と「あ・は・き」
(1) 基本―医業類似行為該当性
(2) 医行為または医業に該当しないこと
(3) 参考―医業および医業類似行為についての先人の文献における記述
a. 田原義衛調査官の記述
b. 米村滋人准教授の記述
c. まとめ

2. 「あ・は・き法」の規定の関係からの検討
(1) 法文からの検討
(2) 厚生省医務局長から都道府県知事への通知の内容
a. 昭和35年判決に関する疑義
b.  厚生省医務局長から都道府県知事への通知
(3)  厚生省担当者の解説書による説明
(4) まとめ

医道の日本 2018年12月号

(医道の日本 2018年12月号 後編 目次)

3. 最高裁判所の一連の判決・決定からの検討

(1) 1960(昭和35)年1月27日最高裁判所大法廷判決
a. 事案の概要
b. 第一審平簡易裁判所判決(平簡判昭和28年4月16日刑集14巻1号41頁)
c. 差戻前控訴審判決 (仙台高判昭和29年6月29日判特36号85頁)
d. 第一次上告審判決(最判昭和35年1月27日刑集14巻1号33頁)
(ア)  3つの解釈
(イ)  上記第一次上告審判決の検討
(ウ)  補足

(2) 1964(昭和39)年5月7日最高裁判所決定
a. 差戻後第二審判決(仙台高判昭和38年7月22日判時345号12頁)
b. 第二次上告審決定(最決昭和39年5月7日刑集18巻4号144頁)
c. 上記最高裁判所第二次上告審決定の検討
(ア) 説示の内容
(イ) 基準および例示という言葉の二義性
(ウ) 上記第2説が正当である理由

4. まとめ

第3節 「あ・は・き」の名称の検討

1. 「あ・は・き」の上位概念の名称を検討する理由
2. 「あ・は・き」に使用される多くの上位概念の名称
3. 「あ・は・き」に妥当かつ適切な有力候補の上位概念の名称の検討
4. まとめ

第4節 結論
(概要)
本稿の結論は、鍼灸あん摩マッサージ指圧の概念、役割、名称について、以上のこれまでに正確に認識し、分析され、記述されてこなかった事柄の検討によって、鍼灸あん摩マッサージ指圧は、医業類似行為ではなく、鍼灸あん摩マッサージ指圧そのものであることから、鍼灸あん摩マッサージ指圧の概念、意義、役割を明確に示す「東洋療法又は東洋医療」という名称を選択し、今後、医療における鍼灸あん摩マッサージ指圧の近代化及び法律改正を、国民及び医療のニーズに応じて行うべきであるとするものです。

(コメント)

本稿の内容は、急速な社会の変化、現代の病い、国民及び医療のニーズ、費用対効果などに適合する鍼灸あん摩マッサージ指圧の貢献の在り方の基礎資料となり得るものと自負しております。

「あ・は・き法」の性格 目次

はじめに

1 諸種の医行為

(一)医業・歯科医業

(二)鍼、灸、あん摩・マッサージ・指圧、柔道整復

2 時代・社会と法規の変遷

(一)近代国家への幕開け

(二)大日本帝国憲法時代前期

(三)大日本帝国憲法時代後期

(三)日本国憲法時代

(四)鍼灸マッサージと医療保障

おわりに

(コメント)

本稿の内容は、自身が職業としている鍼灸マッサージ指圧と言われる治療法の歴史、役割、法律について、考察したものです。

後見実務における死後事務の研究 目次

序章 問題意識と本稿の目的

第1章 基礎的事項の検討

第1節 死後事務の概要
1 課題
2 検討
(1) はじめに
(2) 筆者の経験
(3) 死後事務のアンケートによる確認
3 小括

第2節 平成11年民法一部改正等の考察
1 課題
2 検討
(1) 平成11年(1999年)民法一部改正の考察
(2) 統計資料による考察
(3) 社会的背景の検討
3 小括

第3節 死後事務の実務的事項の検討
1 課題
2 検討
(1) 相続人による死後事務
(2) 第三者の成年後見人による死後事務
(3) アンケートの自由記述欄の要約
3 小括

第2章 法的事項の検討

第1節 身体及び身体の所有権についての基礎的事項の検討
1 課題
2 検討
(1) 身体の基礎的事項の検討
(2) 所有権の基礎的事項の検討
(3) 身体に対する所有権の成否
(4) 身体の所有権に関する判例
3 小括

第2節 死亡及び死亡が法律関係に及ぼす影響の検討
1 課題
2 検討
(1) 死亡の意義
(2) 死亡が法律関係におよぼす影響
(ア) 代理権の消滅(民法111 条1項1号)
(イ) 委任の終了(民法653条1号)
(ウ) 相続の開始(民法882条)
(エ) 後見の終了事務(清算事務)
(オ) 最判平成4年9月22日について
3 小括

第3節 遺体及び遺骨についての所有権の成否及び帰属
1 課題
2 検討
(1) 遺体及び遺骨の定義
(2) 相続人がある場合の遺体及び遺骨に関する判例・裁判例
(3) 遺体及び遺骨についての所有権の成否及び帰属などに関する学説
(4) 相続人がないときの相続財産、遺体及び遺骨の帰属
3 小括

第3章 実務的事項の検討

第1節 埋葬又は火葬及び葬式の基礎的事項の検討
1 課題
2 検討
(1) はじめに
(2) 葬式の定義(概念)
(3) 葬式の実態
(4) 葬式に関する法律等
(5) 葬式の主宰者
(6) 葬式費用の範囲
(7) 葬式費用の範囲が問題となる事案類型
(8) 葬式費用の負担者
(9) 葬式及び上記学説・裁判例理解のための基本的な考え方
3 小括

第2節 従来の死後事務に関する考え方の検討
1 課題
2 検討
(1) 死後事務の基本
(2) 死後事務に関する一般的見解
(3) 死後事務に関する法律の解釈の考え方の再考
3 小括

第3節 死後事務の合理的指針の検討
1 課題
2 検討
(1) 相続人がいることが判明しているが、協力的でないとき
(2) 相続人が相続を放棄して、遺体の引取りなどを拒否するとき
(3) 成年被後見人に相続人がいないとき
(4) 成年被後見人に相続人がいるかいないか不分明なとき
3 小括

終章 結論と残された課題

【参考文献一覧】

(コメント)

本稿の内容は、成年後見人としての自身が、後見実務及び死後事務をいかに適切に遂行するかということを研究したものです。

東洋医学系物理療法学会 学術大会

第44回東洋医学系物理療法学会 学術大会
メインテーマ
変形性膝関節症の病態と治療戦略
ー鍼通電療法・手技療法・関節モビリぜーションの実際ー
会期 2019年3月9日(土) 10日(日)
会場 筑波大学 東京キャンパス 文京校舎

私は、このような学会で、鍼等や医療のエビデンスを蓄積することは大事ですが、鍼等の社会的な評価をさらに向上させるために、医療社会学、医療経済学、医事法学などの研究も並行して行うことも必要なのではなかろうかと考えています。

中国伝統医学・東洋医療・鍼灸医学の真髄

日本の伝統医療・鍼灸手技療法

中国大陸で発達をとげた伝統医学・東洋医療である鍼灸は、平安時代以前に唐代の中国から朝鮮半島を経てわが国に渡来し、平安時代にはわが国に根づき、わが国固有のものとなり、人々の健康寿命を延ばし、時代と共に変貌を遂げています。

東洋療法又は東洋医療、鍼灸手技療法に関して技術やエビデンス(治療効果の証明)があっても、法的な枠や制約があり、多くの皆様に医療技術として普通にご提供できない状態があるのも事実です。
医療技術、エビデンス(治療効果の証明)は法制といわば車の両輪として発達し、人々の健康寿命を延ばしています。
当院は、鍼 灸 手技療法 物理療法 運動療法の医療技術、エビデンス(治療効果の証明)に基づき、鍼 灸 手技療法などをそれぞれの枠を超えて融合し、それぞれを駆使して、より効果的な治療の選択ができるようにしています。
お一人でも多くの方を早く治す!という信念で治療にあたっています。
鍼 灸 手技療法の東洋医療は、気(エネルギー)、血(血液、リンパ液、ホルモン)の変化、悪化を、経絡(けいらく)と経穴(けいけつ ツボ)、背骨の歪み、変化、悪化などによって知り、その経絡と経穴の状態と背骨の歪みなどを調正することによって、自然治癒効果を発揮し、脳内治癒物質の生成を促し、痛みやしびれなどの病気や症状を治し、予防する療法です。
早急に、できるものなら、東洋医療、鍼灸手技療法の技術やエビデンス(治療効果の証明)を十分に生かせる法的な整備が望まれます。

日本の伝統医療と文化編-打鍼

森秀太郎=長野仁解説 井上悦子=鷲見英法=横山浩之=織田浩子=藤本薫編『はりきゅうミュージアムVOl.2 日本の伝統医療と文化編』(2003年・学校法人 森ノ宮医療学園 森ノ宮医療学園出版部)

『はりきゅうミュージアムVOl.2 日本の伝統医療と文化編』の表紙 写真

『はりきゅうミュージアムVOl.2 日本の伝統医療と文化編』のうちばりの該当ページ 写真

古代中国に発祥した鍼灸が日本に伝来(562年)してから1千年後の戦国時代、鍼立(はりたて)と呼ばれた鍼を専らとする医家の間では、打鍼(うちばり)がもてはやされるようになった、と記載されています。
上記は、恩師 馬場先生旧蔵の「夢分流打鍼具」(15×7cm)であり、恩師からお聞きしたとおり、「丹後の宮津城主・細川忠興(1564~1645)の作とされる」打鍼のレプリカであり、「金鍼・銀鍼・伽羅の槌からなる」と記載されています。

『はりきゅうミュージアムVOl.2 日本の伝統医療と文化編』奥付 写真