今日は、不妊の方も、妊娠する可能性はあります、ということについて、最近読んだ本と、当院において、以前、経験したことに基づいて、考えてみたいと思います。よろしくお願いします。

当院には、以前は、肩こり、腰痛、月経痛、足の冷えなど、体の不調を訴えて来院される若い女性の方がおられました。

その方々に、鍼(はり)温灸などを行い、肩こり、腰痛、月経痛、足の冷えなど、体の不調が治ると、それと同じ時期に、偶然に、「妊娠しました」、「子宝を授かりました」という感謝のお話を数回聞いたことがあります。つまり、目的は、肩こり、腰痛、月経痛、足の冷えなどを治すことですが、副産物として、妊娠する、子宝を授かるという現象がありました。

当院において、以前、副産物として、妊娠した、子宝を授かったという若い女性の方々が訴えられた体の不調として、今、思い出せるものは、肩こり、腰痛、月経痛、足の冷えなどの他に、生理前になるとバストが張りやすい、顔が痛む、ブラジャーを外すと跡が残る、寝違いを起こしやすい、手の指先が冷える、便秘になりやすい、足がむくむ、おなかまわりが冷える、椎間板ヘルニアを患ったことがある、疲れやすい、寝つきが悪い、イライラしやすい、など多様なものです。

しかし、最近は、病院や診療所で、不妊の検査を行い、各臓器に異常や病気がないかを調べ、不妊療法を行ったが、子宝が授からないので、当院に、子宝に恵まれたいと訴えて、来院され、子宝を授かった方がおられます。つまり、目的が、子宝を授かることであり、結果も、妊娠する、子宝を授かるという現象です。奇跡のような現象であると言えます。

不妊又は子宝に恵まれたいと訴えられる女性の方々に、病院や診療所で受けた不妊の検査についてお聞きすると、おおよそ、以下の通りです。

1 基礎体温の測定 婦人体温計を使って、毎朝、布団から起き上がる前に基礎体温を測定する。
これを1ヶ月以上記録していけば、排卵の有無、排卵日の測定、黄体機能の不全などの診断に役
立つといわれます。

2 精液検査 こちらは、男性の精液中の精子の状態を調べる検査です。

3 頸管粘液検査 子宮と膣をつなぐ「子宮頚管」にある粘液を吸引して、その量や透明度、伸
び具合、アルカリ性の度合いなどを調べる検査です。この検査をすることによって、子宮へ精子
が侵入可能かどうかを見極めるといわれます。また、排卵日の予測にも使われるそうです。

4 ヒュ-ナ-テスト フ-ナ-テストとも呼ばれるこの検査は、別名「性交後試験」とも呼ば
れ、精子と子宮の相性を調べる検査です。一般に腟内は、子宮を細菌の侵入から守るため、弱酸
性に保たれています。しかし、排卵が近づくと、頸管粘液(弱アルカリ性)の分泌が増加し、子
宮頸管経由で精子が子宮へ進入しやすくなるそうです。性交後の子宮頚管粘液中にある精子の状態を
見る検査です。粘液中に精子が確認できない場合、無精子症や子宮頚管炎などが疑われることも
あるといわれます。

5 子宮卵管造影検査 子宮膣腔や卵管をⅩ線で撮影することによって、それらに異常がないか
を確認する検査であるといわれます。

6 経膣超音波診断 超音波を用いて体内を診察する検査法です。この検査によって、卵胞の大
きさ、子宮内膜の厚さ、排卵日を、予測することができるといわれます。

では、ここで、不妊の定義について、調べてみます。

不妊とは、英語でsterilityといいます。妊娠可能年齢の女性が正常の性交を反復しても妊娠し得ないもの、すなわち受精及び受精卵の着床が不可能なものをいうそうです。不妊の期間に関しては一定したものはないが、結婚後3年あるいは4年を経てなお妊娠しないときに不妊と見なすといわれています。

不妊の種類には、原発性と続発性(一子不妊、二子不妊)、絶対的と比較的、先天的と後天的、一時的と持続的とが区別されています。頻度としては、約10%に見られるそうです。

男性側の原因としては、精子過少や精子の異常などがあり、女性側の原因としては、卵子形成の異常、子宮内膜症などがあるといわれています。また、卵子と精子との結合障害、ホルモン異常、ビタミン欠乏などがあるともいわれています。

治療法としては、原因別のホルモン療法、卵管通過法、人工授精などが行われているとされています。

当院における施術法としては、不妊、子宝に恵まれたいと訴えられる女性の方についても、他の方とほぼ同様に、医学的観点からの不妊の原因に関わりなく(医学的観点からの原因に基づく療法は、病院や診療所において行われるからです。)、その女性の現在の症状、体質、日常生活、習慣などを基にした東洋医学的な診察法による証(例えば、腎虚証や肝虚証など、実証はないようです。)に基づいて行います。

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しかし、不妊、子宝に恵まれたいと訴えられる女性の方には、女性の自然な妊娠力、阻害されている妊娠力を呼び覚ますことを目的として、とりわけ、下腹部や腰、大腿部や足先の冷えを温める温灸や電子温灸を入念に行うとともに、仰臥位で、両膝を曲げた状態で、両膝を布で縛り、その両膝に細かい振動を加える細振動療法と、腹部の右回り回転マッサージ様の施術の3つを特別に加えて行っています。

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もし、あなたが、病院や診療所で、不妊の検査を行い、各臓器に異常や病気がないかを調べ、不妊療法を行っても、妊娠されない場合、以上の東邦ヘルスケア治療室における施術を行うことによって、妊娠する可能性は十分あるといえます。
もう自然妊娠しないんじゃないかと、アキラメないでください。

【参考文献】
・かしたに陽子著『あなたが美しく輝く30才からの子宝健康法』創芸社、2013年11月。
・山田光敏著『赤ちゃんができる子宝マッサージ ゆっくり、やさしくさするだけ』PHP研究
所、2011年3月。
・『医学大辞典』南山堂、1974年2月。
・中西睦子 大石実編『看護・医学事典〔第6版〕』医学書院、2002年8月。