腰痛は姿勢性、筋肉性、骨格性、神経性、内臓臓器の病変などの諸原因で起こり得ると医学的にはいわれます。

医学書には、腰椎椎間板ヘルニア、筋・筋膜性腰痛、梨状筋症候群、変形性脊椎症、すべり症、椎間関節捻挫、棘上靭帯・棘間靭帯損傷、脊椎圧迫骨折、椎間板炎、棘突起や横突起の骨折、脊椎腫瘍に起因する病的骨折、脊髄腫瘍からの出血による痛み、消化器系、循環器系、泌尿器系、生殖器系、婦人科系などの内臓疾患などが原因として挙げられています。

したがって、腰痛を起こす原因を特定できるものは特定し、その上で、適切な治療を受ける必要があります。

腰痛の痛みの性質については、ずーんと痛む、重だるく痛む、ひりひり痛む、びりびりする、じんじん痛む、ずきんずきん痛む、脈を打つように痛むなど、と形容されています。

じっとしていても痛むもの、動いた時に痛むもの、夜間痛むものなどがあり、痛みと同時に発熱とか腹痛とか吐き気とか、内臓性腰痛を疑わせるような症状がみられる場合は、鍼灸、整体などの東洋療法の不適応あるいは専門の病院で精密検査後に鍼灸、整体などの東洋医学の治療を受ける必要のある腰痛であるといえます。

鍼灸、整体などの東洋療法の不適応疾患や、専門の病院で精密検査後に治療を受ける必要がある場合は、専門の病院や診療所の受診をおすすめ致します。
腰痛は、急性腰痛、すなわちぎっくり腰、慢性腰痛、坐骨神経痛に大別して治療することができます。

1 急性腰痛、すなわち、ぎっくり腰は突発性のもので、何か物を持ち上げた時とか、朝起きた時に急に身動きのできないほど痛くなったり、立つことはもちろん寝返りもできないこともあります。

「急性腰痛の痛みは腰部と仙骨部、足、膝下などに現れ、圧迫した時に痛むもの、軽く叩いた時に痛むものなどがあり、最初は身動きできないほどの痛みでも、通常1回~2回の治療で症状は軽減し、1~2週間で治ることが多いようです。

急性腰痛は、最初は、安静が第一で無理はしないことが重要です。また腰痛ベルトなども腰部の負担を軽減する意味で、使用してもらうことがあります。

2 慢性腰痛は、原因が不明あるいは原因と治療および効果との因果関係が明らかでなく、効果が現れにくい腰痛ですが、根気よく治療すれば、必ず治癒するものと確信しています。

慢性腰痛は、腰全体に疲労感、脱力感があり、重苦しい痛みが2ヶ月以上続くことが多く、動くことはできても、長時間、立っていたり、同じ姿勢で作業をしたり、運転を続けると、痛みが増すことが多く、雨の日や朝夕に痛みが増したり、いつも腰の痛みに悩まされる方が多いようです。

慢性腰痛は、いろいろな治療で一時的に痛みが軽くなっても、まもなくまた痛くなり、完治しにくく、長い間、腰痛に苦しめられている方が多いです。

慢性腰痛は一時的に痛みが軽くなっても、まもなくまた痛くなり、完治しにくいため、鍼灸、整体などの東洋療法といえども、根気よく治療を継続しつつ、ツボ刺激や腰痛体操などを家庭で並行して行なっていただき、根本的に治す必要がありるといえます。そして、慢性腰痛では、無理のない範囲で積極的に身体を動かすことが推奨されます。

3 坐骨神経痛は、腰部、臀部、大腿・下腿の後側や外側、前側の痛みやしびれのある疾患で、坐骨神経の分布領域に起こる放射性の神経痛です。立ち上がりや、椅子に座っていること、歩行、前にかがむこと、体を後ろへ反らすこと、足に力を入れることなどが苦痛になるようです。

坐骨神経痛は、腰椎椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、すべり症、棘上靭帯・棘間靭帯損傷、脊椎圧迫骨折、椎間板炎、脊椎腫瘍、脊髄腫瘍などのほか、帯状疱疹や糖尿病などが原因となる場合もあるといわれます。

坐骨神経痛は、腰に負担をかけすぎないこと、重いものを無理に持ち上げたり、中腰での作業を控えることが推奨されますが、生きている以上、仕方のないこともありますので、十分注意して、作業する必要があるといえます。

急性腰痛、慢性腰痛、坐骨神経痛で反応の多く現れる部位、身体の過緊張が現れる部位、経絡や経穴(ツボ)は、経絡的には、腎経、膀胱経、肝経、胆経、脾経、胃経が多いです。

腰痛について難しいことをいろいろ書いてきましたが、それは要するに、当院における鍼灸、整体などの東洋療法は、腰痛のことをある程度確認し、上記の経絡の経穴(ツボ)を判定点及び施術点として、経絡や経穴(ツボ)の気血の循環を改善し、身体の血液、リンパ、栄養物質の循環を良くし、人が本来持っている自己治癒力、修復力、免疫力、自己防衛力を高めて、一日でも早く腰痛を完治させることを目標としているからです。

したがって、当院における鍼灸、整体などの東洋療法は、軽症、重症、急性・慢性を問わず、反応の現れれている部位、身体の過緊張の現れている部位、経絡や経穴(ツボ)を判定点及び施術点とし、経絡や経穴(ツボ)の気血の循環を改善し、身体の血液、リンパ、栄養物質の循環を良くし、人が本来持っている自己治癒力、修復力、免疫力、自己防衛力を高めて、病気や症状を治し、かつ、予防を行うというところに特徴があるといえます。